なぜ必要なの??

要介護状態になることで起こってくる様々な問題点

要介護の状態になり、自分でお口の手入れができない状態になると、お口の中は不潔になり、様々なトラブルが起こり始めます。

介護する側の人も、食事や身の回りの世話などに手を取られてしまうので、どうしてもお口のケアは後回しになりがちです。また、介護者が要介護者のお口のケア自体についての知識がない、ということも往々にしてあるようです。

そのため、要介護の方のお口には、虫歯や歯茎の腫れ、それに伴う痛み、口内炎、入れ歯が合わない、口臭の悪化など、様々な問題が起きてきます。しかし、このようなトラブルは訪問歯科で対処することができますし、また同時に予防していくことができます。

お口の環境が悪化すると、お口のトラブル以外にも問題が起きてきます。例えば、お口の健康状態が悪いことで食欲が低下したり、よく噛めなくなることで「噛む」「飲み込む」などのお口の機能が衰えたり、お口の中の細菌が肺の方へ流れて誤嚥性肺炎を起こすなど、健康状態の悪化にもつながっていきます。

訪問歯科を受けることで、お口のトラブルだけでなく、それによって起こる身体のいろいろなトラブルを改善、予防することができるのです。

歯医者に通えないから、とあきらめないことが大切

大切なことは、歯の治療が必要な場合に、歯医者に行けないからといってご本人やご家族を含む周囲の人が歯科治療をあきらめない、ということです。

お口のケアが困難になる要介護の方こそ、適切な歯科治療を必要としています。

お口の清掃状態、健康状態というのはそれだけでも尊厳、生活の質に関わってくるものですが、お口の状態が悪化することで、栄養不足や、お口の細菌が身体中に回ることで、身体の健康状態も悪化していきます。また、「しっかり自分の口で食べられる」という食べる喜びは本人の生きる力にも影響してきます

このように、訪問歯科でお口のケアを行なっていくことは要介護の方にとって「欠かせないもの」だと言えます。